枠、馬場、展開から穴馬を発掘する新時代の競馬予想&情報ブログ

【回顧】実は強かった4番人気レシステンシアの圧勝―

チャンピオンズカップ

阪神ジュベナイルフィリーズは4番人気のレシステンシアが圧勝!

先日のウマニティさんのコラムで、

「キャリアが浅いからこそ、能力=人気とはならないケースが多々ある」

と書いたのですが、それはリアアメリアが人気ほど抜けた存在ではなく、むしろ逆転できる、そしてその主役こそがウーマンズハートだと考えていたためです。

しかし終わってみれば、抜けていたのはレジステンシアでした。それくらいの圧勝劇。1400m→1600mで甘さが出るかと思いきや、むしろテンからスンナリ入れてさらにパフォーマンスを上げてきたわけです。これは完全に自分の見る目が至らなかった…。まるでダイワスカーレットを思わせるような変幻自在な逃げは、今後に大きな可能性を感じさせるものでした。

スポンサーリンク



~阪神ジュベナイルフィリーズ 2019 結果

1着 △4レシステンシア(4人気)
2着 △9マルターズディオサ(6人気)
3着 ○10クラヴァシュドール(3人気)
——-
4着 ◎3ウーマンズハート(2人気)

勝ったレシステンシアは前述通りの圧勝。

ダイワメジャーの産駒の牝馬は総じてレースが上手で完成度が高い反面、派手さがないので今回みたいなケース(強さがわかりづらい)はしばしばありますね。レーヌミノルの桜花賞も人気薄でしたが、正攻法で無敗のソウルスターリングを一蹴しました。

逆にメジャーエンブレムが桜花賞で人気を裏切ったようにマークされる立場や差しが届く馬場になるとどうかなという面もあるので、それはまた本番に向けてじっくり考えていきたいところ。今回のパフォーマンスで次走以降は人気必至でしょうから、立場が変わってどういう競馬になるか。

それにしても北村友騎手は今年はG1初制覇からとんとん拍子に3勝目ですか。もともと非常にセンスがあって昔から好きなジョッキーなのですが、今は乗り馬の質も向上して、もともとあった才能が花開く年になりましたね。意外とこの騎手の上手さってわかりづらい面があるので、昨日のように、最有力馬は外国人騎手が乗って…というケースも多くまだまだ馬券的なうま味もありそうです。

本来であればファンも北村友騎手のようなタイプを正当に評価できるようになると良いのですが、田辺も騎手もそうなんですが、このタイプは負けるときの負け方のウケが悪いというか、そういう側面があるので難しいところです。我々は良さをきちんと評価して、馬券に生かしていくようにしたいですね。

と、書いていて思ったのですが昨日の2着は田辺騎手ですか。まだ幼い2歳牝馬には北村友、田辺のような繊細なジョッキーが合っていた、そういうレースだったのかもしれません。

他方、6着と人気を裏切ったリアアメリアは、これまで厳しいレースをしていない経験の差が出てしまった気がします。素質馬ゆえのジレンマというか、デビュー前から注目される存在ゆえに厳しい相手と厳しいレースの経験を積めなかったという温室育ちの負の側面がモロに今回の競馬ではマイナスになりました。改めての鍛錬で巻き返しを期したいところ。

ウーマンズハートは素質には疑いようもないですが、少しきついレース、きつい課題を課したら、まだ体力的について来れなかったという競馬でした。伸びシロはあるのでこちらも改めてですね。

3歳以降になって大舞台で活躍できる可能性があるのはリアアメリアよりもウーマンズハートでしょう。いずれにしても昨日は完敗だったレシステンシアが当面の相手にはなります。

全重賞の回顧→競馬ノート

スポンサーリンク



ちなみに今の2歳牝馬戦線は素質馬が多いですが、その中でマイル路線から今回出走していなかった注目馬を挙げておきましょう。

この馬→人気ブログランキングへ

デビュー戦、そして2戦目とも文句なしの内容。今回ももし出走してくれば本命にしていただろう存在で、今後は重賞戦線に出てくることになるでしょうが大いに注目したい馬です。

レジステンシアとはいわば”身内”になるので、ローテにも注目ですね。

ひとまず昨日の話は以上で。

あと、香港での日本馬の活躍は素晴らしかったです。個人的に本命にできたのは◎グローリーヴェイズだけでしたが、アドマイヤマーズは先ごろ亡くなった近藤利一氏に捧ぐ勝利。そしてウインブライト、松岡騎手のよく考えられた騎乗も見事。やっぱり日本の馬、マイル~中長距離路線は強いですよね。改めてそのことを確認させられる一日でした。

必ずしも日本のG1のトップクラスとは言えない馬たちがこれだけやれるんですから、凱旋門賞は世界の壁ではなく、適性の壁、アウェイの難しさなのだと改めて感じますね。

この記事を書いた人
SNSでフォローする