エフフォーリア、危うい面もあると思ったのですが、恐れ入りました。強かった――。
馬自身も強かったですし、何より横山武史騎手、1コーナーまでの位置取りの収め方が素晴らしかった。
武史騎手は昨年騎手の取扱説明書を書いたときにも際立っていたんですよね。
↓Kindle版も便利なのでどうぞ。どこでも騎手の特徴を理解することができます。
なので、この活躍は驚きではないんです。当時はこう書きました。
”実は密かにブレイクを期待しているのがこの横山武史騎手です。”
”現状は重賞で馬券圏内に突っ込んで来れるほどの馬質がないため目立ちませんが、穴馬の立場での思い切ったチャレンジはいつか報われる日が来そうです。”
”見た目は勝ち星が伸びている若手騎手でも、中身を見ると勢いに任せて勝っているだけというケースもあるのですが、横山武史騎手の場合は今後への伸びしろも感じさせる内容で勝っているのがポイント。恐らく前途は明るいのではないでしょうか。”
”例えばローカル2000m重賞や中距離のハンデ戦などで一撃がありそうな予感がします。これから数年でさらに名前が売れそうな予感がするので…”
これが僅か1年ちょっと前の原稿です。そして今、現実は、当時の想像をはるかに超えてきています。
エフフォーリア自身ももちろん素晴らしい。
皐月賞より明らかにダービー向きですから、日本ダービーでも極端な外枠などでなければ、かなり高確率で2冠制覇濃厚なのでは…そう感じさせる一戦でした。
期待した◎ダノンザキッドはどうしちゃったんでしょう。
気性的にちょっと燃えやすいところがあるのはわかるにしても、それにしてもな内容。黄色信号どころか赤信号に近く、ダービーでの巻き返しにはかなり厳しくなった気がします。
他方、負けた中では4着ロードハダルは面白い存在に。
順番前後しますが2着タイトルホルダーも持久力を示しました。田辺騎手も最高の騎乗で、力も付けていますね。
とはいえ、現状は2冠濃厚、なんならその先、2年連続無敗の3冠馬誕生の瞬間すら見えてきました。もちろん先はまだまだ長いですが。
まずは順調に。
エピファネイア産駒はもしかすると、たった2世代でクラシック総なめしちゃうかもしれないんですね。昨年アリストテレスが菊花賞僅かに及ばずでしたが、あそこ勝ってたら、今年エフフォーリアが勝てばそれでリーチ一発。オーソクレースもいますしね。いやはや、恐るべし。