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アーモンドアイ、G1・8勝目ならず、意外と歴史の壁は重い

少々、悔しい安田記念になってしまいましたね。

アーモンドアイが勝たないという予想をするのは当初から決まっていたのですが、金曜日までグランアレグリア、その後週末にダノンプレミアムに変えてしまいました…。変えて当たることも多々あるので仕方ないですが、悔しい週末。

アーモンドアイはスタートで後手を踏んだこともありますが、昨日のところは勝ったグランアレグリアを褒めるべきでしょう。そう簡単にG1は勝てるものではないし、まして前走よりもずっと強力な相手関係でした。

競馬っていうのは得てして疑念が安堵に変わり、安心にまで行くと裏切られるんですよね。

株式相場の格言で、

「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

というようなものがありますが、少なくともアーモンドアイを買う相場ではなく、昨日であればアタマ固定よりも3連複、あるいは2~3着付けが、ギャンブルのタイミングとしては正解だったのだと思います。

結果的には金曜段階の方が当たっていたか…

これは仮にアーモンドアイが勝って、外れたとしても…です。

アーモンドアイは今後歴史の壁に挑むことになります、JRA・G1・8勝。この壁は意外と厚い、記録とはそういうものでしょう。

もっとも今の競馬は海外G1という選択肢ができたし、国内G1も増えたので昔よりは勝ちやすい状況ができています。路線も細分化されましたし。それでもアーモンドアイもあと一つっていうのはそう簡単ではないかなと思います。最大のチャンスは、ベスト条件になる天皇賞(秋)ですかね。

ディープインパクト

皐月賞
ダービー
菊花賞
天皇賞(春)
宝塚記念
ジャパンカップ
有馬記念

テイエムオペラオー

皐月賞
天皇賞(春)
宝塚記念
天皇賞(秋)
ジャパンカップ
有馬記念
天皇賞(春)

ジェンティルドンナ

桜花賞
オークス
秋華賞
ジャパンカップ
ジャパンカップ
ドバイシーマクラシック
有馬記念

その他、(書くの疲れたので名前だけ。笑)キタサンブラックシンボリルドルフウオッカ、そしてアーモンドアイ

以上がG1・7勝馬。

そのうち引退レースorラストG1で7勝目を挙げた、つまり8勝目チャレンジの機会がなかった馬は、キタサンブラック、ウオッカ、ジェンティルドンナ、ディープインパクト。

シンボリルドルフは海外G1ですから、国内でG1・8勝にチャレンジしたのはテイエムオペラオー、そしてアーモンドアイの2頭なんですね。

テイエムオペラオーは2001年の天皇賞(春)でG1・7勝目を挙げた後…

宝塚記念 2着
天皇賞(秋)2着
ジャパンカップ 2着
有馬記念 5着

…やっぱり意外とこのあと一つが難しいんですよね。

アーモンドアイは最大のチャンスは…

天皇賞(秋)

ジャパンカップも可能性はあるけどどうかな…ディープインパクト級とか、歴代最強とか、そういうレベルの要る馬ではないですから。

あとは社会情勢にもよりますが香港という選択肢もあるか。

何にせよ、今回の安田記念はちょっと条件的にも微妙だったのかなと思います。東京マイルでG1勝ったから東京マイルが合うってわけではなくて、ヴィクトリアマイルを勝ったから安田記念が合うわけではないんですよね。

2007年ですか、ジョリーダンスという馬がいましたが、あの馬はヴィクトリアマイルより安田記念が合う馬でした。そういうことです。

少々話が行ったり来たりしましたが、結論として何が言いたいかというと、

歴史というのは意外と重いんだぞ!

ということです。

ランディ・バース .389

これも2000年、イチローのデッドボールがなければ…と言いたくなりますが、やっぱりそれが歴史なんですよね。

秋の府中で歴史の扉を開くのか、そしてその瞬間こそ現地で観ることができるのか…まずは順調に夏を越して、秋にまた元気なアーモンドアイを見たいですね。

競馬って、どんな人気馬でも割と簡単に負けますから。今回は完敗でしたね。予想も。

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